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移住フォーラム開催 
ゲストが語る十和田暮らし part①

7月9日、十和田市では、移住者や移住に関心のある方を対象とし、地域における移住者受入機運の醸成を目的としたフォーラムを開催しました。移住者から見た十和田の魅力の共有と、参加者のネットワークづくりをすすめる観点から、デザイン、IT、観光の仕事に携わる移住者のトークセッション。その様子を3回に渡り、お届けします。

  • ウェブメディア『灯台もと暮らし』編集長
    伊佐知美

    1986年、新潟県生まれ。横浜市立大学国際総合科学部卒業後、大手信販会社、出版社勤務を経て独立。これからの暮らしを考えるウェブメディア『灯台もと暮らし』(もとくら)編集長・ライター・フォトグラファーとして日本全国・世界中を旅しながら活動中。オンラインサロン『編集女子が“私らしく生きるため”のライティング作戦会議』主宰、著書に『移住女子』。
    灯台もと暮らし http://motokurashi.com/

  • 字と図 デザイナー
    吉田 進

    1976年、東京都杉並区出身。多摩美術大学在学中からデザイン会社に勤務し、フリーランスを経て起業。十和田市出身の妻・千枝子さんの第二子妊娠・出産を機に2013年、十和田市に移住。夫婦で創作ユニット「字と図」をスタート。イベントプロデュースなどにも活動の幅を広げる。
    字と図
    http://jitozu.com/

  • 株式会社Queen&Co. 取締役
    アレックス・クイーン

    1988年アメリカ・ネブラスカ州生まれ。19歳で外国青年招致事業の最年少参加者として青森県むつ市に赴任。語学指導を行う。その後、学校法人慶應義塾に勤務。2016年、(株)Queen&Co.を共同設立。翻訳・通訳事業をはじめシステム開発、デジタルメディア制作等、多岐にわたる事業を展開。同年、十和田市へ移住。
    株式会社Queen&Co.
    http://queenand.co/

  • NPO法人奥入瀬自然観光資源研究会(おいけん)事務局・ガイド
    玉川えみ那

    1985年、十和田市生まれ。大学進学とともに上京し、卒業後は都内の写真関連会社に就職。父親が奥入瀬で事業を興したことをきっかけに故郷への思いを新たにし、2012年にUターン。結婚を機に、2013年に夫も県外から移住。現在、ネイチャーガイドとして日々奥入瀬の自然と向き合い、その魅力を発信している。
    奥入瀬自然観光資源研究会 https://www.oiken.org/

  • NPO法人プラットフォームあおもり理事長
    米田大吉

    1964年、青森市生まれ。慶應義塾大学商学部卒業後、大手スーパーで人事・能力評価などを担当。95年にUターン後は、県内の大学・高校・中学生のキャリア教育プログラム支援や若者と企業のネットワーク作りなどに携わる。2011年4月、青森県の働く人と企業を支えるNPO法人プラットフォームあおもりを設立し、理事長に就任。
    プラットフォームあおもり
    http://platform-aomori.org/

デザイナーの吉田さん、商店街に住むアレックスさん、雨の中で元気になるえみ那さん

今日はゲストとして実際に移住された方が3人来ていらっしゃいます。それでは拍手でお迎えください。

会場:(拍手)

グラフィックデザイナーの吉田進さんはじめお三方にお越しいただきました。私からご紹介するよりも、ご自身の言葉でお話ししていただいたほうがいいかな。

初めまして。デザインをやっております吉田と申します。「字と図」というユニットをやっておりまして、”字”は文字の字、”図”は図工の図。妻がライターで私がデザイナー、2人のユニットです。妻が十和田出身で、それで私が今ここにいる、と。簡単に言うとそうなりますね。よろしくお願いします。

会場:(拍手)

ありがとうございます。続いてアレックスさんです。

こんにちは。アレックス・クイーンといいます。十和田市内、商店街の中で小さな会社をやっております。もう1人、マイケルという人とやっております。マイケルの写真はありますか?

あります!

どういう会社かというと、主に翻訳や通訳ですね。十和田市現代美術館のお手伝いだとか、東京の大学の仕事をもらって、それをこちらで遠隔でやるというスタイルです。事務所にはイベントスペース、オープンスペースを併設していまして、そこは十和田市現代美術館と連携しながら運営しております。よろしくお願いします。

会場:(拍手)

アレックスさんの事務所というのはこちら。中がすごくおしゃれなんですよ。外観は一見、間口が少し狭めの…もともと本屋さんだったんですよね。

「久保田書店」という本屋さんでした。

改装されて、手前はコワーキングスペースのようなかたちに。

イベントにもコワーキングスペースにも使えます。現代美術の蔵書を約500冊ぐらい入れまして、自由に閲覧もできます。いつでも誰でもウェルカムです。

卓球台もありましたね。

取材に来ていただいたときは1台だったのが、今はもう1台増えて2台になりました! プロジェクターも入れて、設備が整いつつあります。

このピンクのサンダルの方がマイケルさん。

そうですね。いつもナマ足です(笑)。

このオフィスにはいつでも気軽に入っていいんですよね。このスペースは、地域おこし協力隊のお仕事場にもなるとか。それと実は、住んでもいらっしゃる。

はい。間口が狭くて奥行きがある、古い商店の造りなので、事務所の奥に居住スペースがくっついていて、そこに住んでいます。

ありがとうございました。続いてNPO法人奥入瀬自然観光資源研究会、通称” おいけん”の事務局とガイドをされている玉川えみ那さんですね。

皆さん、初めまして。玉川と申します。皆さんは奥入瀬渓流に行かれたことがある方が多いと思うんですが、どういうイメージですか? たいていは川が流れていて遊歩道があって、そこをずっと歩く、というようなイメージだと思いますが、私はちょっと違ったガイドをしているんですね。奥入瀬渓流は2013年に日本蘚苔類学会によって、19番目の「日本の貴重なコケの森」に選定されていまして、コケ植物が非常に豊かな場所です。そのコケ植物を観察しながら奥入瀬の魅力を伝えるガイドをしています。よろしくお願いいたします。

私も以前の取材のときに、玉川さんと”コケさんぽ”というのをさせていただきまして、一緒に奥入瀬を歩きました。そのときの様子がこんな感じです。

皆さんは奥入瀬を歩かれたことあるかと思いますが、私は初めてで、めちゃくちゃ感動しました! 私、雨が嫌いだったんですけど、雨が降ると緑がこんなにきれいに見えるんだってことを玉川さんに教えてもらって、あれから雨の日が嫌いじゃなくなりました。

ありがとうございます。

えみ那さん、今日はすごく、なんでしょう、とても…。

よそ行き(笑)。

はい(笑)。凛とした感じ。でも奥入瀬渓流の中にいるときのえみ那さんはもう、別人かと思うぐらいに元気でした。背景が違うとえみ那さん、印象が違うんだなって。

元気?ですか(笑)。私もコケたちと同じように、雨に濡れて元気になったのかな。

奥入瀬にいるときはなんだか、大きく見えるよね。

(笑)。この3人の中では私だけが十和田市で生まれ育って一度進学で東京に出て、丸9年ここを離れていて戻ってきた、十和田の人間です。

区別するとするならば、えみ那さんだけがUターン、吉田さんとアレックスさんがIターンになりますね。

…part②へつづく。

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