ー移住のきっかけは?
前職では添乗員として、お客様と共に国内外を渡り歩いていました。 将来は、お客様を連れていく側ではなく、もてなす側になりたいと考え始め、旅館の開業場所を全国各地から検討していたところ、温泉付きの古民家と市の補助事業が決め手となり、十和田市への移住を決めました。
ー創業支援等空き店舗等活用事業を活用した感想は?
事業の活用により、男湯を青森ヒバ仕様の内装に改修できました。当初は予算がなく、いずれ改修できればと考えていましたが、開業時には実現でき、宿泊や日帰り入浴でお越しになるお客様にも好評で、とても感謝しています。
ー移住して大きく変わったことは?
忙しさは移住前とそれほど変わらないのですが、心身ともにゆとりが生まれました。ここにいると自然に空を見たり、山々を見たり、移住前は気付かなかった四季の移り変わりを感じるようになりました。また、 春に官庁街通りの桜並木を市役所の展望台から見た時は感動しました。 添乗員として多くの観光地を見てきましたが、本当に素晴らしいです。
ー十和田市の暮らしで驚いたことは?
方言です。旅館の改修中に業者さん同士が熱心に打ち合わせをしているのですが、ほとんど聞き取れず、 若い人に通訳してもらったことがあります(笑)。現在勉強中で聞き取れるようになりたいと思います。
ー十和田市でのこれからの目標は?
まずは、旅館の経営を軌道に乗せて、十和田湖・奥入瀬を盛り上げていきたいです。
移住情報発信ポータルサイト「日々コレ十和田ナリ」では、田村さんが活用した「創業支援等空き店舗等 活用事業」など移住支援事業の紹介や、移住者のインタビューなどを発信しています。ぜひご覧ください。
PROFILE
さいたま市生まれ。明治大卒業後、 海外秘境系の旅行会社などを経て、 2016年に十和田市に移住し、「温泉 民宿南部屋」(大字奥瀬字栃久保11 -41)を経営。民宿は通年で営業。
温泉民宿 南部屋